むかちん歴史日記267 世界に影響を与えた賢者たちシリーズ② 実践儒学陽明学の創始者〜王陽明
新宿から歴史を発信!!!むかちんです(〃^∇^)o_彡☆
今日は世界に影響を与えた賢者たちシリーズの第二弾!!
王陽明(1472-1529)
を紹介します(*´∀`*)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%8B%E9%99%BD%E6%98%8E
◆王陽明は1472年、明代の中国に生まれます。
1481年、科挙を10才で首席で合格した秀才で、
この他にも仏教、詩学、武芸など様々な才能に秀でていました。
青年時代は武術に熱中し、辺境問題には軍略が必要として、
兵法を学びました。
28才で官吏になるが、儒学の勉強も怠らず続けました。
彼が35才の時に独断的な政治を行う宦官を批判する上奏文を皇帝武宗に提出しますが、これは受け入れられず、
逆に陽明が左遷されることになります。
彼は少数民族の地で文化も異なる左遷先にいながら、思索をつづけ
新たな学説、陽明学を生み出します。
自己の心によってではなく、自己の外にある事物それ自体を探求することによって真理を得られるという考え「性即理」であったが、
王陽明は「聖人の道はわが心のうちに完全にそなわっている。理を(外部の)事物に求めていたきたのは間違っている」と考え、「心即理」と説きました。
また、学問の目的は、「致良知」=各人に生まれながらにそなわっている心、良知を実現することにあるといいます。
良知とは、知(認識)と行(実戦)を統一したものでなければならないとする「知行合一」、
それは人にそなわった直感的道徳力である、と説きます。
この陽明学は日本にも伝播し、大塩の乱を起こした大塩平八郎、幕末の維新志士や吉田松陰などは陽明学に影響を受けた人物と言われています。
また、陽明は高官としても活躍し、県知事を任せられたのを皮切りに高官を歴任し、
三つの大きな軍事的業績をあげて「三征」と呼ばれるに至ります。
陽明は烏合の衆の民兵たちを組織して、反乱軍を鎮圧していることから、
彼の指揮能力の高さを窺い知ることができます。
1527年、広西で反乱が起こると、王陽明に鎮圧の命令が下ります。
彼は一旦はこれを辞退するのですが、それを許されず、病気を押して、討伐軍の指揮にあたり、それらを平定して事後処理を進めます。
しかし、帰還命令は出なかったため、自らの独断により、帰郷を目指しますが、その帰路で結核が重くなり、亡くなります。58才でした。
むかちん