むかちん歴史日記268 世界に影響を与えた賢者たちシリーズ③ 人間の生き方を探求し、世界に影響を与えた〜モンテーニュ
新宿から歴史を発信!!
むかちんです(〃^∇^)o_彡☆
今日は、世界に影響を与えた賢者たちシリーズの第3弾!!!
人間の生き方を探求し続けた哲学者、
モンテーニュ(1533-1592)
を紹介します(^з^)-☆!!
◆モンテーニュはフランス、ペリゴーニュ地方に生まれ、実家は商業を営み、富裕でした。
彼が6歳の時に、家庭教師がつくのですが、まだフランス語もままならないうちからラテン語で教育を受けるという特異な教育を受けました。
その後、トゥールーズで法学を学んで、フランスの法官になります。
1557年、ボルドーの高等法院で裁判官になりますが、
これが彼にとって情熱を持って取り組める仕事だとは言い難かったようです。
1568年、父が亡くなったことを契機に、父の領地を引き継ぎ、経営に当たるとして、法官を辞任して、故郷に帰ります。
そこからモンテーニュは本を読み漁り、執筆活動なども始めます。
読んだ本はギリシア・ローマの古典が中心だったようです。
1572年頃から読書をして感じたことを書きつけ、
1580年『エセー』1巻2巻を刊行します。
1588年、3巻を刊行すると同時に1巻2巻の大改訂、補訂などを行います。
エセーの意味は「試み」という意味で、
体系的な哲学書の類のものではなく、
自分自身の経験や古典の引用を元に考察したことを記しています。
17世紀にデカルトやパスカルなどに多大なる影響を与える本となりますが、
のちにこれは無神論の本として禁書の指定を受けることになります。
この『エセー』に登場する言葉で「ク・セ・ジュ」という言葉があります。
高校の倫理の教科書でも頻繁に取り扱われるくらい有名な言葉ではあるのですが、
この言葉の意味は「私は何を知っているか」。
モンテーニュの「懐疑主義」を表す言葉として非常に知られていますが、
懐疑主義と言ってしまうと、完全に疑ってかかる前提で捉えられてしまうのですが
そうではなく、「自分が何を知っているのか、どこまでわかっているのか」を問いかけ続けることなのです。
常に問い続ける柔軟な言葉として捉えられています。
モンテーニュは死ぬまでこの『エセー』を加筆修正し続け、
1592年死去します。
◆名言
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いつかできることは
すべて、今日でもできる。
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「きっと苦しむだろう」
と不安に思う者は、
すでにその不安によって
苦しんでいる。
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運命は我々に
幸福も不幸も与えない。
ただ、その素材と
種子を提供するだけだ。
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人間は起こることよりも、
起こることに対する見解によって、
ひどく傷ついてしまう。
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この世で最も大事なのは、
自立の方法を知ること。
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むかちん