むかちんの歴史日記

歴史大好き男による歴史のあるあるやトリビアを綴る日記★

むかちん歴史日記355 歴史的建造物にまつわる人のヒストリー世界編⑤ 愛妃のためにタージマハルを建設したムガル帝国皇帝~シャー・ジャハーン

新宿から歴史を発信!!!むかちんです(≧▽≦)

 

今日は歴史的建造物にまつわる人のヒストリー世界編の第5弾!!

亡くなった妃のために、タージマハル廟を建設し、内政面では最も安定していた皇帝

 

シャー・ジャハーン(1592-1666)

 

を紹介します(*^▽^*)

 

f:id:ooemaru:20190328101112j:plain

参照元 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%B3

 

◆シャー・ジャハーンは1592年、のちにムガル帝国(現在のインド)皇帝となる父とのちの王妃の一人となる母親との間に誕生します。

 

祖父であり、ムガル帝国第三代皇帝で大帝と称されるほどの実績をあげたアクバルによって、シャー・ジャハーンは親から引き離され、アクバルの妃の一人に養育されます。

 

これは、アクバルがシャー・ジャハーンの素質を幼少期から見抜いていたとされ、

君主にとって必要な責務などを叩きこむためのものだったとされています。

 

1605年に祖父アクバルが亡くなると、父が即位します。

 

しかし1610年以降、父が病気の発作を起こすようになると、息子であるシャー・ジャハーン、宰相のイティマード・ウッダウラ、皇帝の妃のヌール・ジャハーン、その弟アーサフ・ハーン、この4人で政治を回すようになり

影響力をもつようになります。

 

1612年以降はヌール・ジャハーンが実質的に権力を握るようになり、

シャー・ジャハーン自身も父の死後後継者となるべく他の兄弟と争わなくてはなりませんでした。

 

シャー・ジャハーンは主にデカン高原にいたアフマドナガル王国への遠征を命ぜられていました。

しかし、父から与えられる領地の地代をめぐって父と対立、反乱を起こしますが、これは帝国の武将によって1626年、鎮圧されてしまいます。

 

ですが、同年父が亡くなり、後継者争いで最終的にシャー・ジャハーンが勝利を収めます。

この帝位を宣言したときに「世界の皇帝」という意味で「シャー・ジャハーン」と名乗るようになります。

 

シャー・ジャハーンの治世ではデカン高原への遠征をさらに行い、領土を拡大しました。

この領土拡大によってアクバル時代から大きく歳入が増えたとされ、

シャー・ジャハーン時代にはインド・イスラム文化の奨励で大きく花開いたとされます。

シャー・ジャハーンは自身の権威を表現するため、帝国の財源を多数の建築や美術につぎ込んだのです。

 

それだけでは満足いかず、1639年、デリーに新区域であるシャー・ジャハーナーバード(現オールドデリー)の建設をさせました。

1648年、シャー・ジャハーンはこの完成した新都に入城します。

 

シャー・ジャハーンといえば有名なものにタージマハル廟があります。

 

f:id:ooemaru:20190328105356j:plain

参照元 https://www.skygate.co.jp/sa_city/oversea/in_k620_fe

 

シャー・ジャハーンは妃のムムターズ・マハルとは非常に仲睦まじく、彼女との間に14人の子どもを儲けました。

しかし、1630年妃が亡くなると、すっかり沈んでしまい、政治も精力的には行わなくなったそうです。

 

1632年、妃を悼むためにこの壮麗なタージマハルの建設に入ります。

そして1654年ごろ完成します。

 

しかし、1657年、シャー・ジャハーンが重病によって一時生死の境をさまようと、四人の息子たちの後継者争いが始まります。

 

シャー・ジャハーンはのちに回復するものの、この争いを止めることはできませんでした。

 

彼は長男のダーラー・シコーを最も愛し、他の息子を地方に送っても彼だけは近くに置きました。

 

これに最も不満を抱いていたのが三男のアウラングゼーブでした。

 

そしてこの争いを最終的に制したのはアウラングゼーブでした。

ダーラー・シコーはじめ他の兄弟は処刑され、シャー・ジャハーン自身も幽閉されました。

 

特にダーラー・シコーの死はシャー・ジャハーンにとって大きな衝撃でした。

 

しかし、最終的には長女に諭され、アウラングゼーブを許すという書面を遺し、1666年に亡くなります。

彼の亡骸はタージマハルに運ばれ、妻ムムターズ・マハルの横に安置されたそうです。

 

むかちん