むかちん歴史日記183 日本のノーベル賞受賞者シリーズ③ 量子電磁力学の発展に寄与~朝永振一郎
新宿から歴史を発信!!!むかちんです(*^▽^*)
今日は日本のノーベル賞受賞者シリーズの第三弾!
ノーベル物理学賞の受賞者であり、湯川秀樹さんのライバルでもあった
朝永振一郎(1906-1979)
を紹介します(≧▽≦)
◆朝永は東京で1906年に誕生しました。
父親は哲学者でありましたが、朝永は哲学が苦手であるとしばしば語っていたそうですが、朝永が言うことも哲学のようだ、とよく周囲に言われたそうです。
京都帝国大学理学部物理学科を卒業。
1941年に東京文理科大学(のちの東京教育大学、現筑波大学)の教授となり、
量子多体系の研究を行います。
また朝永は非常にしゃれっ気のある人で、中学時代から寄席などに通っていたこともあり、
東京大学の学園祭で得意のドイツ語で落語なども行いました。
1947年、量子電磁力学の発散の困難を解消するための繰り込み理論を形成し、繰り込みの手法を用いて、水素原子のエネルギー準位に見られるいわゆるラムシフトの理論的計算を行い、実測値と一致する結果を得ました。
この業績を称えられ、1965年にノーベル物理学賞を受賞しますが、
肋骨を骨折していたため、ストックホルムでの授賞式には参加できませんでした。
晩年は中学校などでも自然科学の啓蒙のための教育なども行いました。
1979年、喉頭がんで亡くなります。73歳でした。
◆名言
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「好奇心」は、少なくとも科学という、人間精神の重要な営みに対して、
ひとつの大きな原動力になっている。
しかも、この精神的な好奇心は、人間だれでもが生まれながらに持っている極めて人間的なものだ。
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むかちん