むかちん歴史日記184 日本のノーベル賞受賞者④ アジアで初めてノーベル化学賞受賞~福井謙一
新宿から歴史を発信!!!むかちんです(#^^#)
今日は日本のノーベル賞受賞者第4弾!!
ノーベル化学賞を受賞した
福井謙一(1918-1998)
を紹介します(≧▽≦)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E4%BA%95%E8%AC%99%E4%B8%80
◆福井は1918年に奈良県で生まれ、豊かな自然環境のなかでいろいろなものに触れ、
顕微鏡で観察したりするのが大好きな少年でした。
彼が少年時代に触発されたものとして『ファーブル昆虫記』が挙げられます。
ファーブルというと一般的に、昆虫学者といったイメージがなんとなく強いのですが
ファーブルは化学者でもありました。
ですが、高校生になった福井は化学がむしろ嫌いになっていました。
しかし、父の遠い親戚の喜多源逸教授に相談したところ、
数学がすきなら化学、という福井にとって予想外のことを言われました。
福井は京都大学の大学院に進学しますが、
ちょうど1941年、太平洋戦争が勃発し、短期現役将校として、陸軍の燃料研究所へ配属されました。
そこで、福井は異常燃焼を起こしにくい航空燃料の開発に成功するのです。
このころの化学は「有機電子説」という考え方で基本的には説明されていて、
電子のプラスとマイナスが電気的に引き合うことによって化学反応が起こると説明されていましたが、
この航空燃料の開発はそれでは説明できないものになっていました。
ここから福井はもともと勉強していた数学や物理の量子力学の理論を化学に応用することに至り、そして、福井は1964年「フロンティア軌道理論」を完成させます。
この業績によって1981年ノーベル化学賞を受賞します。
福井は当初、受賞を全く信じなかったそうです。
そこからも要職につくかたわらで最後の最後まで研究を続けます。
そして1998年、逝去します。79歳でした。
◆名言
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メモしないでも覚えているような思いつきは大したものではない。
メモしないと忘れてしまうような着想こそが貴重なのです。
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自分のやりたい学問と距離のある学問であればあるほど、後になって創造的な仕事をする上で重要な意味をもってくる。
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チームワークは大事です。
ただし、日本の基礎科学研究が世界に伍していくためには、もっと若い才能を突出させてやる環境づくりが必要です。
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むかちん