むかちん歴史日記326 ハワイの歴史にまつわる人々の物語① ハワイを再「発見」した~ジェームズ・クック
新宿から歴史を発信!!!むかちんです(≧▽≦)
今日は、ハワイの歴史にまつわる人々の物語シリーズの第一弾!!!
ハワイを再「発見」したと言われるイギリスの海洋探検家
ジェームズ・クック(1728-1799)
を紹介します(*^▽^*)
◆ジェームズ・クックは1728年、イギリスに生まれ、13歳から父と共に農場で働き、
16歳の頃には、漁村の雑貨店で徒弟奉公をするために家を出ます。
1年半徒弟奉公しますが、店のオーナーはクックに商才がないことを悟り、
近隣の港町の有力な商家で、船主でもあるウォーカー兄弟に、クックを紹介します。
そして1746年、クックは英国沿岸の石炭運搬船団の見習い船員として雇われ、この間に操船に不可欠な代数学、三角測量法、航海術、天文学の勉学に励みます。
3年間の徒弟奉公を終えたクックはバルト海の貿易船のブリッグ「フレンドシップ号」で働き始め、1755年には同船の航海士に昇進していました。
しかし、そこからひと月もしないうちに、英国海軍の一介の水水兵として志願し、
水兵から瞬く間に航海士へ、そして1757年、29歳にして、航海長の任用試験に合格します。
クックは1768年からの第一回航海を皮切りに3回の公開を行いました。
1766年に王立協会がクックを金星の日面通過の観測を目的に南太平洋へ派遣することを決めますが
この裏には極秘任務があり、ライバルのヨーロッパ諸国を出し抜いて、南方大陸を発見し、伝説の富を得ようともくろんだのでした。
そこからタヒチ→ニュージーランド→オーストラリア→帰国というルートで渡りました。
これが評価され、2回目航海ではヨーロッパ人として初めて南極圏に突入します。
そしてクックは3回目の航海の1778年にハワイ諸島を訪れた最初のヨーロッパ人となります。
クックが上陸したのはカウアイ島でした。
そこからアラスカへ出帆、アラスカの端を発見します。
そしてハワイに戻り1か月の滞在ののちに、北太平洋探検に再び向かうのですが
船の補修が必要となり、ハワイへ戻ります。
クックが不幸だったのはこの時期なのです。
彼が最初にハワイを訪れた時期はちょうど神をまつる祭りが催された時期。
そんなときに遠方から見慣れぬ格好の者がやってきました。
ハワイの民衆はこれを「神が来た」ととらえ、崇め、そして歓待するのです。
そしてクックが出発した日がちょうど祭りの終わりの日。
奇妙にも彼らの行事と一致してしまいました。
なのですが、クックの船にトラブルがあって、戻ってきてしまうのです。
これにハワイの原住民は困惑します。
なぜなら、ハワイでは祭りのあとは、王と神が戦って王が勝ち、再び王が主権を取り戻す、という伝統的な文脈があったからです。
一時神が最高の権力、しかしそこから日常の王に権力が戻るというタイミングで
「神」と称されたクックが帰ってきたので、王の側は敵愾心を示しはじめ、
さらにはトラブルが起きて、クック側が彼らの長の一人を殺害するという事件が起こるのです。
そしてこの混乱の最中、クックは原住民に短剣で刺され、殺害されます。
70歳でした。
https://reki.hatenablog.com/entry/2016/03/11/180000
むかちん