むかちんの歴史日記

歴史大好き男による歴史のあるあるやトリビアを綴る日記★

むかちん歴史日記251 ドラムロールが鳴り響く、女性ノーベル賞受賞者たち① 放射能研究の第一人者~マリ・キュリー

新宿から歴史を発信!!!むかちんです(≧▽≦)

 

今日は、ドラムロールが鳴り響く、女性ノーベル賞受賞者たちの第一弾

 

放射能研究の第一人者である

 

マリ・キュリー(1867-1934)

 

を紹介します(*^▽^*)

 

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参照元 

http://harpersbazaar.jp/lifestyle/culture/the-woman-who-has-changed-the-world-the-most-has-been-named-180810-hns

 

◆マリ・キュリー(日本ではキュリー夫人として知られる)は1867年、現在のポーランドで誕生します。

父親は下級貴族階級の出身で、帝政ロシアで制約を受けるまでは、ペテルブルク大学で数学と物理の教鞭をとっていました。

 

マリが6歳の頃、当時ポーランドは独立国家の様相ではなく、帝政ロシアの管理下に置かれ、知識層はロシアの監視を受けていました。

そんな折、父親が密かに講義を行っていたことが発覚し、職と住居を失うと、姉と母が病気で相次いで亡くなり、マリ自身は鬱状態に陥ります。

 

この経験からマリはカトリックへの信仰を捨てるようになります。

 

1883年、マリは優秀な成績でギムナジウムを卒業しますが、当時、女性には進学先がありませんでした。

しかし非合法の「さまよえる大学(ワルシャワ移動大学)」で学ぶ機会を得ました。

 

1891年、マリはフランスへ移住します。

彼女は女性でも受講可能な数少ない大学であったソルボンヌ大学で物理、化学、数学を学ぶ日々が始まります。

 

マリは昼に学び、夕方はチューターの仕事を務める日々を送り、時には生活費に事欠いて、食事をとらずに勉学に励みました。

その結果、1893年、物理学の学士を得ました。

 

学士を獲得後は受託研究を行うようになりますが、

受託した鋼鉄の磁気的性質の研究は大学や勤めていたガブリエル・リップマンの工業試験場で行うには手狭で困っていました。

 

そんな折、場所を頼めそうな人物として、ピエール・キュリーと出会います。

二人は恋仲となり、結婚します。

この夫妻は娘夫妻と合わせると家族で通算5回のノーベル賞を受賞するという輝かしい結果を残すことになります。

 

次の目標としてマリは博士号取得を目指し、放射能の研究を始めます。

アンリ・ベクレルの研究をさらに深化させ、ピエールと共同で研究を進めます。

 

そして1903年スウェーデンの王立科学アカデミーは、キュリー夫妻とアンリ・ベクレルノーベル物理学賞を贈ります。

のち、ピエールはパリ大学物理学教授の職を得ます。

 

しかし、不幸なことに1906年、ピエールは馬車に轢かれて亡くなります。

マリは悲しみにくれますが、ピエールの職を受け継ぎ、女性初のパリ大学教授に就任します。

 

1911年11月、今度はマリがラジウムの研究でノーベル化学賞を受賞します。

マリは、初めて2度のノーベル賞受賞者となり、また異なる分野(物理学賞・化学賞)で授与された最初の人物にもなりました。

 

放射能に関する研究を進め続け、多くの研究員を抱えるまでになりましたが

放射能が与える健康への問題にも直面するようになります。

 

マリ自身も様々な放射能による健康的な問題を抱えましたが、

彼女はそれを認めることなく、1934年亡くなります。66歳でした。

 

◆名言

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すべての人には幸せに生きる使命があります。だから、すべての人を幸せにする義務があります

 

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人々の力になること、これは人類の共通の義務なのです。

 

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人生の中で恐れるものなど一つもありません。すべては理解されるものです。そして私たちの恐れがより小さくなるように、いまさらに理解を深めるときなのです

 

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私を取り巻くものの中に活気あふれるものがあるとすれば、それは永遠に不滅な冒険精神です

 

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チャンスというものは、準備を終えた者にだけ、微笑んでくれるのです。

 

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偉大な発見は、いきなり完全な姿で科学者の頭脳から現れるわけではない。膨大な研究の積み重ねから生まれる果実なのだ

 

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私達一人一人が改善していかなければ、素晴らしい社会の建設など不可能なのです。おのおのが人生を切り開きながらも、同時に社会の役に立っていなければなりません。人々の力になること、これは人類の共通の義務なのです。

 

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むかちん