むかちん歴史日記336 子どものときにランチ休憩で読んでいた児童文学の作者たち① 多くの伝承をまとめて童話にしたフランスの詩人~シャルル・ペロー
新宿から歴史を発信!!!むかちんです(≧▽≦)
今日は子どものときにランチ休憩で読んでいた児童文学の作者たちの第一弾!
代表作に『赤ずきん』や『シンデレラ』などがある
シャルル・ペロー(1628-1703)
を紹介します。
◆シャルル・ペローは1628年にパリのブルジョワ階級の家庭に生まれます。
1651年にオルレアン大学で法学の学位を取り、弁護士となりますが、1671年には
アカデミー・フランセーズ(フランス国立の学術団体)の会員となります。
ルイ14世の財務総監を務めたコルベールに認められ、ペローはルイ14世に仕えるようになります。
ペローはルイ14世に仕える詩人であったため、時の国王の病気回復を願って詠われた歌が「ルイ大王の世紀」という詩で、1687年にアカデミーで朗読されました。
これが一大論争を呼びます。
この時代はいわゆる「古典主義」と呼ばれた時代で、
ヴェルギリウスなどの古代ローマなど古代作家が一番とされていた時代。
その中でペローは「現代文学は引けを取らない」と詠ったとされ、
これが権威ある文学者や作家から批判され、一大論争へと発展していくのです。
◆ペローはヨーロッパ各地から集めた伝承を集めて、アレンジして「ペロー童話集」というかたちにしました。
赤ずきん
長靴をはいた猫
青ひげ
眠れる森の美女
仙女たち
シンデレラ
巻き毛のリケ
親指小僧・親指太郎
グリム童話集と重なっているものもあります。
グリム兄弟はドイツ出身ですが、フランスに近いドイツにいたので、
彼らが聞いた話の大元がほとんどフランスに由来するものであったからと考えられていて
だから、フランス人のペローがまとめた童話と重なる部分が多くあると考えられています。
文学の研究者たちの間では、
このペローとグリム兄弟の比較研究が行われ、
ペローの作品は当時の風俗などを取り入れたことによって
より昔話感が出るものとなっています。
ペローは1703年にパリで亡くなります。
むかちん