むかちんの歴史日記

歴史大好き男による歴史のあるあるやトリビアを綴る日記★

むかちん歴史日記375 経営者が勧める本の著者たちーランチや休みにオススメ⑤ 各界の著名人に大きな影響を与えたノンフィクション作家~司馬遼太郎

新宿から歴史を発信!!!むかちんです(≧▽≦)

 

今日は経営者が勧める本の著者たちーランチや休みにオススメシリーズの第5弾!!

 

歴史小説などノンフィクション作品で数多くの著名人にも大きな影響を与えてきた

 

司馬遼太郎(1923-1996)

 

を紹介します(*^▽^*)

 

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参照元 http://jafmate.jp/blog/senjin/919231996.html

 

敗戦が司馬に日本史への関心を深めさせた

 

司馬遼太郎(本名:福田定一)は、1923年に大阪で薬局を営む家庭の次男として誕生します。

 

1936年に私立の中学校に入りますが、当時の司馬は非常に学校嫌いで、図書館と本屋さえあれば、それでいいと思っていました。

古今東西の書物を乱読し、司馬は特に井伏鱒二の『岩田君のクロ』に感銘を受けます。

 

また吉川英治宮本武蔵全集を本屋さんで立ち読みで読破していました。

 

司馬は戦争のための社会訓練のために仕方なしに学校に行きましたが、

そこで出会った中国人や韓国人に非常に好感を持っていたと言います。

それは「彼らが非常に人間というものを感じさせてくれた」というところにあったようです。

 

1942年、旧制大阪外国語学校(新制大阪外国語大学の前身、現在の大阪大学国語学部蒙古語学科)に入学します。

 

1943年、学徒出陣により、大阪外国語学校を仮卒業。

司馬は満州牡丹江に展開していた久留米戦車第一連隊第三中隊第五小隊に小隊長として配属されます。

 

1945年、本土決戦のため、栃木県佐野市に移りますが、この地で終戦を迎えます。

 

この敗戦時に司馬は「なんとくだらない戦争をしてきたのか」「なんとくだらないことをいろいろしてきた国に生まれたのだろう」と数日考えこみ

 

「昔の日本人はもう少しまともだったのではないか」と思い至ったのが、司馬が日本史への関心を深める最初の契機となりました。

 

趣味として始めた小説の執筆を綿密なものに変えてきたのには、

 

「昔というのは、鎌倉のことやら、室町、戦国のころのことである。やがて、ごく新しい江戸期や明治時代のことも考えた。いくら考えても昭和の軍人たちのように、国家そのものを賭けものにして賭場にほうりこむようなことをやったひとびとがいたようには思えなかった」

 

と司馬自身考え、

 

「いわば、23歳の自分への手紙を書き送るようにして小説を書いた」

 

と述懐しています。

 

小説家、司馬遼太郎が生まれる

 

戦地からの復員後は新世界新聞社を経て、1946年には新日本新聞京都本社に入社。

その後、その新聞社は倒産してしまうのですが、英語ができるだろうという理由で産経新聞から誘われ、入社(実際は英語は話せない)。

 

司馬遼太郎」としての出世作は1956年の「ペルシャの幻術師」で講談倶楽部賞を受賞。1960年には『梟の城』が直木賞を受賞します。

 

歴史小説家としての活動を本格化させたのは、1962年連載開始の『竜馬がゆく』『燃えよ剣』、1963年開始の『国盗り物語』の時期です。

 

その他代表作に『坂の上の雲』『翔ぶが如く』などが挙げられます。

 

1991年には文化功労者、1993年には文化勲章を受章します。

 

1996年腹部大動脈瘤破裂のため、死去。72歳でした。

 

司馬の小説は「仕事」について書かれているーーー経営者に愛される理由

 

◆司馬作品が経営者や著名人に没後20年経過しても愛される理由として、彼の作品、とくに後半の作品においては「人の魅力とは何か」「仕事の面白さとは何か」に焦点が当たっていることを挙げられます。

 

司馬の作品は戦国時代であったり、明治維新であったりが舞台であることが多いですが、当時の仕事といえば戦争です。

 

しかし、それらを通じて、先を見通すことや、人との付き合い方、戦略の組み方、覚悟を決めることなど、仕事において大事な流儀が非常に詰まっていると言えます。

 

従い、現在のビジネスシーンでも司馬の作品は生きると思われ、それが愛され続ける要因なのではないかと思います。

 

 

◆名言

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人の諸々の愚の第一は、
他人に完全を
求めるということだ。

 

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君たちはつねに晴れあがった空のように、

たかだかとした心を持たねばならない。

同時に、ずっしりとたくましい足どりで、
大地をふみしめつつ歩かねばならない。

 

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勇気と決断と、行動力さえ
もちあわせておれば、

あとのことは天に任せればよい。

 

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むかちん