むかちん歴史日記460 20世紀の世界に影響を与えた指導者⑤ 冷戦終結を宣言した大統領~ジョージ・H・W・ブッシュ
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今日は、 20世紀の世界に影響を与えた指導者シリーズの第5弾!!!
ジョージ・H・W・ブッシュ(1924-2018)
参照元 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BBH%E3%83%BBW%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5
◆ジョージ・H・W・ブッシュは1924年、アメリカ、マサチューセッツ州で誕生します。ブッシュ家は女系の先祖がイギリス王室に繋がる家系であり、彼の父親はコネチカット州のリベラルな共和党上院議員でした。
高校卒業後は海軍に志願、1942年より太平洋戦線に従軍し、1944年に海軍中尉まで昇進して、退役します。
帰国後はイェール大学に進学して、2年半で卒業、その後は地元テキサス州でオイルビジネスに従事します。
1964年、ブッシュは上院議員選挙に共和党から出馬しますが、公民権法などで、民主党が地滑り的勝利を収め、ブッシュも落選します。
1966年、1968年に下院議員に選任されます。
1970年代には、ニクソン、フォード両大統領のもとで、アメリカ国連大使、中国への特命全権大使、CIA長官など要職を経験します。
1980年、大統領選挙の予備選でブッシュはレーガンを厳しく批判しますが、レーガンが大統領に就任したのちは副大統領として忠実に仕えました。
ブッシュは外交・安全保障に精通し、副大統領としてその分野で辣腕を振るいました。
反共への支援として、イラクやアフガニスタンなどに軍事的支援をし、ソ連と戦わせましたが、この軍事支援時の武器などが冷戦終結後も残り、オサマ・ビン・ラディンなどこのときに支援を受けたメンバーがのちにアメリカへテロを仕掛けていくことになるのです。
1989年大統領に就任。
大きな出来事としては1989年12月、地中海におけるマルタ会談で、ソ連のゴルバチョフ共産党書記長と会談し、冷戦の終結を宣言します。
これを標語的に「ヤルタからマルタへ」といいます。
当初、アメリカの政権内ではこのマルタ会談は時期尚早という意見が根強かったのですが、フランスのミッテラン大統領やイギリスのサッチャー首相などの説得により実現しました。
クウェート併合を発表すると、国連安全保障理事会の場で米ソは一致して武力行使容認決議を取り、この様子も冷戦の終結を象徴していました。
1991年、多国籍軍はイラクへの爆撃を開始し、圧倒的勝利を収めて、クウェートを開放します。これがいわゆる湾岸戦争です。
しかしこのときはサダム・フセイン政権の打倒までには至らず、制裁戦争にとどまりました。
1992年の大統領選では民主党のビル・クリントンに敗れ退任。
しかし、2005年のスマトラ沖地震の津波災害救援大使としてブッシュとクリントンが同行した際にわだかまりが解け、家族ぐるみの極めて親密な仲になったといいます。
彼の息子も2001年から大統領に就任し、親子で大統領を務めました。
2018年94歳で亡くなります。
むかちん