むかちん歴史日記461 近現代の偉大な経済学者① 後続の学者にも大きな影響を与えた初期の哲学者~ジョン・ステューアート・ミル
新宿から歴史を発信!!!むかちんです(≧▽≦)
今日は近現代の偉大な経済学者シリーズの第一弾!!!
政治哲学者、経済思想家として、後世に大きな影響を与えた
ジョン・ステュアート・ミル(1806-1873)
を紹介します(*^▽^*)
参照元 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%AB
◆ジョン・ステュアート・ミルは1806年にロンドンで誕生します。
厳格な父に育てられ、学校には行かず、父が教育を施しました。
彼は小さいころから年中勉強させられ、同世代の友人とも関係を持たないようにされていました。
三歳にしてギリシア語と英語を教わり、8歳でラテン語、ユークリッド幾何学、12歳でスコラ論理学、13歳ごろ政治経済学を学び始め、アダム・スミスやリカードを父親と共に学んで、古典経済学の基礎を身に付けました。
1840年代以降、ミルは様々な分野で業績を残します。
政治哲学においては『自由論』が有名で、「自由」とは何かという問いかけに対して力強い議論を展開しています。
また『功利主義』も著名な著書です。
もともとベンサムが「量的」な快楽を重要視したのに対し、ミルは、快楽は「質」が重要と論じています。
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「満足した豚であるより不満足な人間である方がよい。満足した愚者であるより不満足なソクラテスである方がよい。そして愚者や豚の意見がこれと違っていても、それは彼らがこの問題を自分の立場からしか見ていないからである 」
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ミルの有名な言葉です。
経済学においても存在感を発揮し、1848年に『経済学原理』を著します。
ミルが経済学においてテーマにしていたのは、19世紀のイギリスでは産業革命や植民地獲得競争の勝利で、急激に物質的な豊かさを獲得していましたが、貧富の格差や植民地の拡大による社会構造の変化で、自由放任主義政策が行き詰まりを見せていました。
ミルの課題はこうした問題に対して具体的な処方箋を描くことでした。
ミルは基本的に自由放任主義の支持者でしたが、彼の考えには社会主義的な側面もありました。再分配など社会民主主義に大きな影響を与えたといえます。
彼が想起した「大きな政府」の方向性に英国社会は長い時間をかけて向かっていったと言えるでしょう。
ミルは生涯を通じて、オクスフォード大学やケンブリッジ大学から研究の場を提供すると提案されたことはありましたが、これを断っていたため、専門職として「学者」であったことは一度もありませんでした。
1873年、フランスのアヴィニョンに滞在中、丹毒によって亡くなります。
66歳でした。
むかちん